季節を感じる美味しいお庭
私の家の庭にはたくさんの木や花、野菜があります。
生け垣の一部となっている2本の西洋桜は、私が子どもの頃(30年以上前のことです。)に美味しく食べたさくらんぼの種を植えたものです。本当に実がなるまでに育つとは期待せず、庭の隅にこっそり植えた種が、今はすっかり立派な木となって、毎年たくさんの実をつけ、私や、息子、姪っ子たちを楽しませてくれます。
実はこの木は、私たち家族だけではなく、近所の鳥たちにも大人気です。鳥たちは食べ頃をよく心得ていて、「次の週末にさくらんぼを採ろう。」と楽しみにしている私たちより数日先に、一斉にやってきて、色づいた実から順に食べていってしまいます。結局、私たちの口には本の少ししか入らず、悔しい思いもあるのですが、さくらんぼを啄む小鳥たちの様子もまた、楽しみの1つです。
また、花壇には、近所の空き地から採取し移植した野いちごが繁っています。これは、日当たりのよくない建物の陰によく育つので、他の花を育てづらい場所で、白いかわいい花を咲かせ、5月の始めには甘酸っぱい実をつけます。最近では野いちごの採れる場所も減りましたが、大して世話をしなくとも丈夫に育つ野いちごは、手軽にノスタルジーを感じられるオススメの植物です。他にもワイルドストロベリーや各種いちごも植えていますが、手軽さはダントツです。
茄子やキュウリ、トマトもまた、目と舌を楽しませてくれます。意外に花も可愛らしいです。カボチャなどは、買って食べたものの種から育ち、ここ数年、カボチャもカボチャの苗も買っていません。サイズこそ小さくなってきましたが、味は十分に美味しく、何より無農薬です。
そして、今年は知人から貰った菓子くるみの木を植えました。これは、知人が畑に植えた苗が大きく育ち、落ちた実から発芽したものです。苗木ではなく実生のくるみが、どれだけ実をつけるものかはわかりませんが、数年後を楽しみに世話をしています。知人の畑の親木は、それはたくさんの実をつけるそうで、捕らぬ狸の皮算用ではありますが、「目指せ、副収入」と、こっそりほくそ笑んでいます。
季節ごとに色々な花や実を楽しめる我が家の庭、見た目こそ本格的なガーデニングをされている方のお庭にかないませんが、楽しく美味しい、私の自慢のお庭です